京葉銀行ショーウィンドーギャラリーでは、「これからのカタチ」をテーマに、モノづくりの中にある作り手の想いや新しい発想、SDGsに関わる取り組み、地域の人と人とのつながりなど、目に見えないことも「カタチ」という言葉に込めて、各期ごとに異なるタイトルの展示をお届けしております。
2026年度第二段となる今回は、暖かい色水戸柔らかい表情、調和とリズムを意識した造形などに焦点を当て、ひつつひとつ丁寧に作られた紡ぐカタチを展示いたします。

大阪府和泉市のガラス工房「fresco」。イタリア語で「新鮮な」を意味します。すべてがハンドメイドで制作される器は、一つとして同じものがありません。パウダー状の色ガラスの重なりで、多彩な表情や色調を生み出しています。また、工房が創作と並んで大切にしているのが、器を通した人と人の関わりです。人が器を選ぶこともひとつの表現と考え、「暮らしの中で、双方のコラボレーションにより表現が完成される」と提言しています。左右非対称の作品からは、手仕事ならではの存在感とあたたかみが感じられます。
fresco(フレスコ)
2001年にガラス作家・辻野剛氏が大阪府和泉市に開いたガラス工房。2005年よりブランドとして展開。
工房では吹きガラス体験や吹きガラス講座も行い、つくり手と使い手が行き交う場をつくり続けている。

OCTOBER & MARCH(オクトーバー アンド マーチ)は柔軟で多様な表現が可能なニットを「成形の方法」として捉えた現代的なニットブランドです。ニッターの島奈津氏がベビーシューズを編む際、パーカーの紐やスマホストラップ等に用いられるポリエステルコードを使用したことをきっかけに、その独特な表情や機能性に着目。以来、他のアイテムにも製作の幅を広げました。コードの弾性を生かしたファッションアイテムや、編み目が生み出すリズミカルな柔らかさと立体感がもたらす奥行きは唯一無二のアートです。従来の編み物のイメージを軽やかに超えていく、新しいニットの魅力をお楽しみください。
OCTOBER & MARCH
島 奈津 氏が2018年に子どもたちの誕生月から名づけてスタートさせたブランド。
日本の伝統的な組紐メーカーによる発色がよく耐久性のある組紐を用いて、フラワーベースやシューズ、額といった立体的な造形をすべて手編みによって作っている。

一見、陶磁器のようにも見えるこの器。実は、竹とサトウキビの繊維から作られています。WARASAは、限りある資源に頼らず、持続可能な植物素材を活用しており、土に埋めると90日で分解され、堆肥へと還ります。また使い切りの器でありながら洗浄の手間や洗剤を必要とせず、水資源の節約や環境負荷の軽減にも貢献しています。その魅力は機能性だけではありません。シンプルな形の細部に施された美しく有機的な曲線は、日本特有の美しい食文化の表れでありながら、食を愉しんで人や自然と環境をつないでいきます。
株式会社WASARA
2008年に誕生した「紙の器」ブランドを展開。非木材の竹とバガス(サトウキビから砂糖の原料を絞った後に残る繊維)を原料に、日本の美意識と手仕事の技巧をプロダクトに継承している。
グッドデザイン賞ほか受賞多数。国内外で高い評価を得ている。

NOTA&design(ノタ アンド デザイン)は、滋賀県信楽町を拠点に活動するデザインスタジオ。信楽焼の老舗窯元とインテリアメーカーとの協業から生まれ、陶器を軸に、幅広いものづくりを手掛けています。古くから受け継がれてきた信楽焼の技法や釉薬を継承しながらも、その価値を現代の暮らしに合うかたちへ再解釈。伝統と革新を行き来することで、ものづくりの可能性が広がります。ノタとは、信楽の焼きものづくりで土と土を接着する糊土を指す言葉。その名のとおり、人と人、人ともの、あらゆるものと考えをつなぐことをテーマに、食器から家具まで、さまざまな生活の道具を生み出しています。
NOTA&design
滋賀県信楽町生まれの加藤駿介氏が、デザイナーの佳世子氏とともに主宰。
ロンドンでデザインを学び、東京での広告制作を経て帰郷。
2015年にデザインスタジオ「NOTA&design」を設立し、信楽焼の可能性を広げながら現代生活に合ったプロダクトの制作・販売を行っている。

千葉県長南町に工房を構える田山木工芸は、限りある資源である木を端材まで使い切り、できる限り美しく仕上げることをコンセプトに活動する木工工房です。無垢材を用い、釘に頼らず木と木を組み合わせて接合する「組み手」という技法で仕立てられた指物家具は、美しいだけでなく、使いやすく、また長く使える逞しさを備えています。家具だけでなく花器やコースター、トレー、皿などの小物にも一つひとつ異なる木目の表情や素材の魅力が息づいています。長い歳月を生きた木に最後の役目を贈るような、丁寧なものづくりから生まれる作品をじっくりとご覧ください。
田山木工芸
一級家具製作技能士の資格を持つ田山康平氏とちあき氏の夫妻が営む工房。
康平氏が家具工房勤務を経て、2018年に田山木工芸を設立。
千葉県長南町を拠点に、オーダー家具からコースターやトレー、皿などの小物まで、幅広い制作を行なっている。