金融機関コード:0522

ショーウィンドーギャラリー
2013年7月~2013年9月
「風涼し」

日本の伝統-日本を詠う-
「風涼し」

梅雨が明けると、風景は夏色に染まります。高く突き抜けるような青い空、真っ白な雲。そして生命力あふれる緑が美しい木々。そんな夏の景色と、一陣の吹き抜ける風を楽しんでいた俳人がいました。小林一茶はある夏の日、住んでいた長屋で、さらりと吹き抜ける風を感じます。奥まった部屋に住んでいた一茶ですが、そんな自分の所まで路地を吹き抜けてきた風に感心し、句にしたのです。
風鈴を揺らし、暖簾(のれん)をたわめかせる夏の涼風(すずかぜ)。通りぬける風を肌だけではなく目と耳で感じることで、より涼しさを味わうことができます。透明感あるガラスの氷カップ、細いひごが繊細に並ぶ虫かご、そしてゆったりとした風をおこす団扇(うちわ)。いずれも日本ならではの夏の涼を楽しむ旬の道具たちです。小さな品々ですが、そこには長い間受け継がれている日本の伝統の技、文化が脈打っています。見るだけで心が和むのはそのような背景があるからかもしれません。

虫かごむしかご

暖簾のれん

団扇うちわ

氷カップこおりかっぷ

風鈴ふうりん

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