金融機関コード:0522

ショーウィンドーギャラリー
2013年1月~2013年3月
「花開く春」

日本の伝統-日本を詠う-
「花開く春」

日の光がのどかに降りそそぐ春の日に、落ち着いた心もなく、どうして桜の花は散ってしまうのだろう…。平安時代の歌人がそう詠いあげる春の花、桜。風に舞う薄紅色の花びらはこの上なく美しく、私たちに春の訪れを感じさせます。
古来より人の心をとらえてきた花。平家の落ち武者は人里離れた地で都を偲(しの)び真っ赤な椿の花を木箱に描き、その絵付けは今も花手箱と呼ばれ熊本県に伝わっています。遣隋使(けんずいし)が持ち帰った中国の飾り紐は現代に水引となってその姿を残し、花や鳥と美しい形を描き縁起物として使われています。美しく、健やかにと女の子の成長を願い花の図柄が施された手まりやぽっくり。花咲く山と共に暮らそうと山の素材を生かして作った花かご。千葉県で編まれたかごは丸みがあり、あたたかな春のお日様のような表情があります。
木の枝に芽が出始め、つぼみが花開く春がもうそこまで来ています。

花手箱はなてばこ

ぽっくり

手まりてまり

水引細工みずひきざいく

花籠はなかご

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