今年度は、日本人の暮らしの中のしきたりに焦点をあてて、昔から今へ時代とともに姿を変えていくしきたりの一端をご紹介しています。今回は「祭り」をテーマに、地域によって違いがみられる花笠、烏帽子などの飾り物をご覧いただきます。
青森にまもなく春が近づいてくることを告げるえんぶり行事。豊作満作を祈って、太夫がえぶりを力強く地面に突きたてて、お囃子(はやし)にあわせて踊ります。
<青森県八戸市>2月17日~20日
住吉大社、三重伊雑宮(みえいざわのみや)と並んで、日本三大御田植祭といわれます。花笠姿の早乙女が田植え歌を唄いながら苗を植える頃、境内はまさに桜の花に包まれます。
<千葉県佐原市>4月第一土日
鹿角(かづの)市に千年以上も伝承されてきた舞楽には7種類の本舞があります。すべての舞は集落ごとに分担されており、多くは世襲によって受け継がれています。
<秋田県鹿角市>1月2日
山陰の小京都とよばれる津和野。弥栄(やさか)神社の祇園祭に奉じられる鷺舞は、もとは京都の八坂(やさか)神社に伝えられたもの。近年になって、子鷺踊りが加わりました。
<島根県津和野町>7月20日・27日
その昔、菊池川一帯にたちこめた濃い霧に巡りあった景行(けいこう)天皇のご巡幸を山鹿の里人が松明(たいまつ)を掲げてお迎えしたことに由来して、山鹿灯籠がうまれました。
<熊本県山鹿市>8月15日・16日