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Posted on February, 2021

外国株式と仕組債を詳しく解説!
知っておきたいメリット&デメリット

資産運用をお考えの方にとって最も大切なことは、お金を安全に、そしてできるだけ多く増やすことです。そのためにはより多くの選択肢を持ち、そのなかから最適なものを選ぶことが有効です。一般的に資産運用として考えられるのは投資信託や株式、債券などですが、当記事では既存の選択肢に加えて「外国株式」と「仕組債」について知っていただきたいと思います。

それぞれ名前すら初めて聞いた、名前くらいは聞いたことがあるといったように、印象はさまざまでしょう。外国株式と仕組債はいずれも投資初心者、他の投資を経験したことがない方よりも、すでに資産運用に取り組んでいる方、もしくは資産運用について知識をお持ちの方向けの金融商品です。こうした立ち位置の方にはぜひ知っていただきたい金融商品なので、当記事では外国株式と仕組債についてメリットとデメリット、そしてこれらの投資に適した人物像についても解説します。

外国株式の概要

東証に上場している銘柄数は、約3,700です(2020年12月現在)。これだけも大きな数字だと感じるかもしれませんが、世界各国には東証のような証券取引所があり、そこには数千、数万といった銘柄が上場され取引されています。日本だけでなく外国にも目を向けると、株式投資の選択肢は大きく広がります。

特にアメリカでは株式市場の長期的な成長基調が続いており、「コロナショック」を経験した2020年であってもダウ平均やS&P500といった株価指数が史上最高値を更新するほどの強さを見せつけました。その他にも経済成長の余地が大きい新興国など、世界には魅力的な選択肢が広がっています。

外国株式のメリット&デメリット

外国株式投資のメリットとデメリットをまとめると、以下のようになります。

外国株式投資のメリット

  • 選択肢がとても広く、魅力的な銘柄を見つけやすい。
  • 成長余地が大きく、テンバガーのような大化けもあり得る。
  • 日本国内だけの資産保有と違ってポートフォリオの多様性、リスクヘッジ効果がある。

外国株投資のデメリット

  • 為替リスクがある。
  • 必ずしも成長するとは限らない、特に新興国は経済に脆弱な面や地政学リスクが無縁ではない
  • 日本国内より情報が少なく結局は対象銘柄が限られる可能性もある

仕組債の概要

外国株式の次にご紹介するのが、仕組債です。あまり聞き慣れない方もおられると思いますが、仕組債とは債券にデリバティブを組み合わせた派生的な金融商品です。「スワップ」「オプション」を組み合わせることにより仕組債の条件設定が多様になり、投資家にとって利益のチャンスが多くなるのが特徴です。

仕組債の主な商品としては「株価指数連動債(日経平均リンク債)」と「EB債(他社株転換可能債)」の2つが有名です。債券だけでは安全性が高い一方で利回りが低くなるため、それを補う形でハイリスクな一面があるデリバティブを組み合わせることにより、両者のメリットを融合した金融商品といえます。

仕組債のメリット&デメリット

債券とデリバティブの「いいところ取り」をしたとされる仕組債について、ここではメリットとデメリットについて解説します。

仕組債のメリット

一般的な債券よりも利回りを高くできる可能性がある

日経平均リンク債であれば、利率決定日に日経平均株価が決められた価格以上になっていれば利率が高くなりますし、EB債であっても初回の利回りがとても高く設定されているものが多いので、いずれにしても高い利回りになる可能性があることは仕組債のメリットです。

個別株投資ほど細かく情報収集しなくて投資ができる

日経平均株価は株式市場全体の騰落を示すものなので、個別株投資に用いるような知識がなくても市場全体に対して持つイメージだけで投資をすることができます。

仕組債のデメリット

相場の急激な変動で額面割れが発生する恐れがある

株価指数連動債、EB債ともに相場の急激な変動があると、一時的な値ぶれでノックインという額面割れが発生したり、利益を出すことなく早期償還されたりする可能性があります。これらのデメリットは仕組債のハイリスクな一面でもあります。

クーポン減少のリスクがある

仕組債のクーポンとは、利子のことです。1回目のクーポンが固定利率になっているものでも、2回目以降は変動利率になっていることが多く、株価や株価指数の動きによっては2回目以降のクーポンが減少してしまう可能性があります。

外国株式、仕組債投資に向いている人とは

当記事では外国株式と仕組債について解説してきました。これらの金融商品はどんな人に向いているのでしょうか。共通していることは、一般的な金融商品と比べると投資の方針でハイリスクにもなること、そしてもう1つは外国株式、仕組債それぞれに新たな知識を必要とすることです。

「ハイリスクであること」と「ハイリスクにもなること」には、大きな違いがあります。外国株式と仕組債はいずれもハイリスクになる可能性がある金融商品であり、そのものがハイリスクであるわけではありません。その違いを理解している方、新しい知識を吸収してリスクとうまく付き合っていける方は、これらの投資に向いているといえます。投資にはリスクが付き物なので、すでに他の投資でリスク管理を身につけている方など、一定の経験や知識をお持ちの方に適しています。

ハイリスクにもなる可能性を考えると、外国株式、仕組債ともに老後資金など「失敗できないお金」を投じるのはおすすめできません。あくまでも余剰資金であり、資産運用ポートフォリオのなかでも積極運用で高いリターンを目指すための資金を使うこと、それができる人に適した金融商品ともいえます。

外国株式、仕組債ともに投資家の判断でリスク管理を

外国株式、仕組債にこれから取り組む方に重要なのはリスク管理です。いずれも一般的な金融商品と比べると高いリターンが期待できることは魅力的ですが、それを味方につけるには適切なリスク管理があってこその話です。

投資信託やETF、日本株など元本保証ではない投資に慣れている方にとっては、外国株式、仕組債ともに同じく元本保証ではないので、リスクとリターンの関係を理解することで適切に管理しながら取り組めるでしょう。元本保証ではない金融商品での運用経験があり、リスクリワード(利益と損失の幅)を適切に設定してそのルールに基づいて運用ができれば、リスクを管理しつつ高い利回りを得ることができます。

外国株式、仕組債ともに投資方針にもよるのですが、基本的に長期的な視野にたって資産形成をしていくという性質ではありません。長期投資では投資信託の積立など「放ったらかし」で運用するスタイルが一般的ですが、外国株式や仕組債は積極的に投資に関与して利益を狙うスタイルです。投資への関心が高く、知識を吸収しながら運用技術を高めていくことがリターンの向上につながります。

外国株式はアメリカやヨーロッパ、中国などの株式を取り扱っている証券会社に口座を開設することで手軽に始めることができますし、仕組債はその取り扱いがある証券会社や銀行などで始めることができます。

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