京葉銀行
2023
12/01

「貯蓄」だけでホントに安心?
資産を増やし、守るための
資産運用商品6選

ライフイベント資産運用・NISA
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ホーム「貯蓄」だけでホントに安心?資産を増やし、守るための資産運用商品6選

人生100年時代と言われる今、将来や老後に備えるため、節約と貯蓄に励む人も少なくないでしょう。しかし、それだけで安心を得るのは難しい時代かもしれません。無駄遣いをせず、将来にお金を残すことは確かに大切ですが、それで十分とはいえないのです。

日本は長くマイナス金利が続き、いくら貯蓄をしてもほとんど利子がつきませんし、インフレの影響でお金の価値が下がることもあり得るでしょう。お金を効率的に増やし、さらに資産を守るためにも、資産運用を検討する必要があります。ここでは、資産運用の方法として知っておくべき金融商品6つをご紹介します。

お金が足りなくなるのを防ぐために、お金を貯めておく。このこと自体は間違いではありません。

ただし、その「お金」が今と同じ価値を持ち続ける保証はあるのでしょうか。近年、日本では物価上昇が続き、「先月は100円で買えたものが200円になった」という状況が珍しくなくなっています。つまり、モノに対するお金の価値が下がっている状態です。モノに対してお金の価値が相対的に下がることをインフレといい、これが進行していくほど、貯蓄したお金の価値が目減りしてしまいます。

貯蓄だけでは増えない資産を増やし、インフレなどの外部要因に備えて資産を守るために、資産運用を考える人が増えているのです。

まずは、「資産を増やす」視点から考えられる資産運用の選択肢を4つご紹介します。

(1) 投資信託

投資信託とは、資産運用のプロであるファンドマネージャーが投資家から集めたお金を運用し、そこで得られた収益を投資家に分配する仕組みです。投資の対象は株や債券、不動産、商品などと幅広く、それぞれの金融商品に対する専門的な知識がなくても、プロに運用を任せることで利益を狙うことができるメリットがあります。

先進国の債券や株など、リスクが低い一方でリターンも控えめとされるものから、新興国の株や不動産など、リスクは高いものの高いリターンが期待できるものまで、幅広い投資信託から運用目的に応じて選ぶことができます。

また、投資信託は「NISA制度」の活用が可能です。「NISA制度」は金融庁が推進する少額投資非課税制度のことで、投資信託などの金融商品から得られる利益が非課税となります。年間投資上限額が定められているなど一定の制限はありますが、「NISA制度」を活用することで、長期的かつ柔軟な資産運用が可能になります。

(2) 国内外株式(ETF・J-REITも含む)

日本や海外など証券取引所に上場している株式を保有するのも選択肢の一つです。ETF※1、REIT※2などへの投資も選択肢が広く、目的に応じて使い分けやすい金融商品です。値動きによって利益を狙える銘柄や、配当(分配金)の利回りが高い銘柄など、特徴もさまざまです。

  • ※1ETF:投資信託のうち、上場している銘柄群のこと。
  • ※2REIT:不動産を運用対象とする投資信託。東証に上場しているREITはJ-REITと呼ばれる。

(3) 外貨預金

外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなどの外国通貨に交換して預金するサービスのことです。日本円以外で資産を持っておくことは「日本円の価値が低くなる」ことへのリスクヘッジになります。

外貨預金のメリットは、日本よりも金利の高い国の通貨で預金することで高金利が見込めること、日本円に両替する時の為替差益※3が発生することです。一方で、為替レートによっては両替時に損をする(為替差損)場合があり、注意が必要です。

  • ※3為替差益/為替差損:為替差益は為替レートの変動により生じた利益、為替差損は生じた損失のこと。
    たとえば1ドル=100円時に日本円を米ドルに交換した後、1ドル=110円時に米ドルを日本円へ両替することで10円の利益が発生。反対に1ドル=90円時に米ドルから日本円へ両替すると10円の損失が発生する。

(4) 国債

国債は、国が発行する債券のことです。債券とは、事業に必要な資金を借り入れる際に発行する借用証書であり、それを購入することで利息を受け取る権利が得られます。

個人向け国債は、そのなかでも「個人」の方を対象とした、1万円から購入できる手軽な国債のことを指します。元本や利子の支払いは国が責任をもって行うため、比較的安全性が高い金融商品だといえるでしょう。

次に、現金以外の資産を持っておくことで、資産防衛に役立つ金融商品を2つご紹介します。

(1) 金(ゴールド)

投資の世界には、「有事の金」という言葉があります。有事とは、戦争や恐慌など、世界を揺るがすような大きな事態のこと。コロナ禍のような環境下においても、金(ゴールド)の価格は上昇傾向になりました。

金自体が増えるわけではありませんが、実際に「有事の金」が機能したことを考えると、資産の一部を金で保有する価値はあるでしょう。

(2) 不動産

不動産は賃料収入を狙うビジネスなので、「守り」だけが目的ではありませんが、現金を不動産に替えて運用することで資産を守ることができます。

不動産投資というと、既存の土地や建物がある人だけの専売特許のようなイメージもありますが、今ではマンションの一室単位で物件を運用する形も一般的です。会社員ながら不動産投資家を兼業する「サラリーマン大家」と呼ばれる人も多くなりました。

不動産投資が他の投資と大きく異なるのは、金融機関からの融資が利用できる点です。自己資金だけではなく、融資を利用して不動産を運用すれば投資効率が高く、リタイア後の収入源を確保できること、相続税の節税効果など、さまざまなメリットがあります。

ここまで、6つの金融商品をご紹介しました。よりハイリスクな選択肢には、FXや仮想通貨取引などもありますが、中長期的にお金を「増やす」「守る」ことを主眼に置くなら、ご紹介したようなミドルリスク以下の金融商品がおすすめです。

資産運用で大切な視点は、どれか1つに絞り込むのではなく、資産を複数の金融商品に分けて運用することです。「増やす」「守る」のバランスを保ちつつ、資産増加と安全確保を両立していくことが望ましいでしょう。

こうした資産運用の内訳のことを「ポートフォリオ」といいます。人にはそれぞれの資産規模、人生設計(ライフプラン)などの事情がありますから、個々の事情に最適なポートフォリオを組み立てることが、「貯蓄だけ」のリスク解消に役立ちます。自分に合ったポートフォリオを組み立て、資産運用を初めてみませんか?

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