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2025
10/25

【連載】秋になったら千葉へ!
「心の貯金」を増やす、
紅葉散歩スポット4選

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ホーム【連載】秋になったら千葉へ!「心の貯金」を増やす、紅葉散歩スポット4選

日本の秋は、色鮮やかな紅葉が目と心を楽しませてくれる季節です。千葉には、公園や寺社仏閣など、情緒あふれる紅葉スポットが数多く点在しています。
この記事では、千葉で鑑賞できる紅葉樹の種類や、紅葉を楽しめるおすすめのスポットをご紹介します。ぜひ実際に訪れて、美しい秋を五感で味わってみてください。

紅葉の季節に訪れたい名所が数多くある千葉。まずは代表的なスポットを4つご紹介します。

泉自然公園(千葉市)

写真提供:千葉市若葉公園緑地事務所

千葉市若葉区にある泉自然公園は、約43ヘクタールの広大な敷地を誇る公園です。多様な生態系が残されており、カワセミやシジュウカラなどの野鳥に出会えることもあります。
「日本さくら名所100選」に選ばれているため春のお花見スポットとして知られていますが、秋には紅葉も美しく、イロハモミジをはじめ80種以上もの樹木が色づきます。特に「いずみ橋」から望む景色は、池と紅葉が調和した絶景で、赤い吊り橋は写真映えも抜群です。紅葉散策とあわせて、園内の木の上を進むスリリングな冒険が体験できる「フォレストアドベンチャー・千葉」で、家族や友人とアクティビティも楽しめますよ。

紅葉のご案内

  • 紅葉の見頃:11月中旬~12月上旬
  • 定休日:無休

アクセス

  • 所在地:千葉県千葉市若葉区野呂町108
  • 車:千葉東金道路高田ICから約1km
  • 鉄道:JR千葉駅東口バスターミナル10番乗り場から成東駅行きまたは中野操車場行きで約45分、泉公園入口下車、徒歩約10分

清水公園(野田市)

写真提供:株式会社千秋社

野田市にある清水公園は、関東有数のツツジの名所としても知られる自然豊かな公園です。秋が深まると約800本のイロハモミジやイチョウ、ケヤキが鮮やかに色づき、園内を美しく染め上げます。モミジが連なる「もみじ谷」では、アーチ状に枝を伸ばしたモミジが、まるで真紅のトンネルのように広がります。
また、約500種の花が咲く「花ファンタジア」からは園内の紅葉を一望することも可能です。紅葉のみならず、真っ赤に染まるコキアやススキなど、多彩な秋の植物を楽しむことができます。

紅葉のご案内

  • 紅葉の見頃:11月中旬~12月上旬
  • 定休日:各施設により異なります

アクセス

  • 所在地:千葉県野田市清水906
  • 車:常磐自動車道流山ICから松戸野田道路経由 約12km/常盤自動車道柏ICから国道16号線経由 約12km/越谷(国道4号線)から野田街道経由 約12km
  • 鉄道:東武アーバンパークライン(東武野田線)「清水公園駅」下車 西口から徒歩約10分

東漸寺(松戸市)

写真提供:東漸寺

松戸市にある東漸寺は、文明13年(1481年)に創建された歴史ある浄土宗のお寺です。紅葉の時期には境内の300本以上のイロハモミジが色づき、参道が深紅に染まる光景は圧巻。夜はライトアップも行われ、幻想的な景色を堪能できます。
境内の中ほどにある中雀門を、モミジが額縁のように囲む光景は写真スポットとして有名。仁王門周辺ではモミジのトンネルが広がり、鐘楼や本堂を背景にした燃えるような赤がフォトジェニックです。
また、紅葉の見頃は時期によって異なります。11月第3週頃は中雀門と鐘楼付近、11月最終週は中雀門から仁王門にかけて、12月上旬は総門から仁王門までがおすすめです。

紅葉のご案内

  • 紅葉の見頃:11月下旬~12月上旬
  • 定休日:無休

アクセス

  • 所在地:千葉県松戸市小金359
  • 車:東京外環自動車道 松戸ICから約28分
  • 鉄道:JR常盤線北小金駅から徒歩約6分

亀山湖(君津市)

写真提供:君津市

亀山湖は、千葉県君津市の亀山ダムによって誕生したダム湖です。湖の周囲には大小25の橋が架けられ、ハイキングやサイクリングにも最適。湖畔は自然林に囲まれ、モミジやイチョウ、ナラ、クヌギなど多彩な紅葉が楽しめます。「関東で最も遅い紅葉スポット」と紹介されることもあり、晩秋から初冬にかけての風景が魅力的です。
紅葉の時期には「亀山オータムフェスティバル」が開催され、なかでも遊覧ボートに乗って楽しむ「紅葉クルーズ」は人気のアトラクション。ボートに揺られながら、湖上ならではの視点で紅葉を満喫できます。

紅葉のご案内

  • 紅葉の見頃:11月下旬~12月上旬
  • 定休日:なし

アクセス

  • 所在地:千葉県君津市亀山湖
  • 車:木更津東ICから約30分
  • 鉄道:JR上総亀山駅から徒歩約7分

ご紹介したスポットでは、さまざまな樹木が折り重なり、赤や橙、黄金色に染まった葉が風に揺れ、景色に深みを与えています。続いては、そんな千葉で出会える代表的な紅葉樹を見ていきましょう。

カエデ(モミジ)

日本の紅葉の代表ともいえるカエデ。実は植物学的にはモミジとカエデは同じムクロジ科カエデ属に分類され、葉の切れ込みが浅いものがカエデ、深いものがモミジと呼ばれています。葉は手のひらのような形をしており、秋には鮮やかな赤や橙色に。
一般的に朝の最低気温が8~9℃を下回ってからが見頃で、11月頃がピークとされています。

イチョウ

街路樹でおなじみのイチョウは扇のような形の葉が特徴的。イチョウのように葉が黄色に色づくことを「黄葉(こうよう)」といいます。イチョウの実は銀杏(ぎんなん)と呼ばれ、独特のにおいがしますが、炒ると美味しいおつまみにもなります。
見頃は11月中旬~12月上旬頃。落葉するとあたりが一面イチョウの葉で覆われ、まるで黄色い絨毯のようです。

ケヤキ

公園や住宅地、学校などでよく見かけるケヤキ。先端が尖った卵形をしていて、ふちには細かいギザギザがあります。秋が深まるにつれて、葉は黄色や赤茶色へと変化。多くは色づいた葉が散りますが、茶色くなった葉が枝にとどまることもあります。
見頃はおおむね11月頃で、地域によっては12月初めまで色づきが続く所もあります。

クヌギ

夏にはカブトムシやクワガタが集まるクヌギ。細長い形の葉は先が鋭く尖り、ふちには波状のギザギザが並んでいます。秋には丸くて大きなどんぐりが実り、その大きさから「どんぐりの王様」と呼ばれています。
赤・橙・黄色など多彩に色づき、見頃は11月下旬~12月上旬頃です。

なぜ紅葉を「狩る」って言うの?

「紅葉狩り」という表現を耳にすると、なぜ「狩る」という言葉が使われているのか気になりませんか?実は「狩る」という言葉には、動物を捕らえる意味のほかに「山野で草木や花を探し求める」という古い用法があります。

昔の貴族は、春に桜を愛でることを「桜狩り」、秋に紅葉を観賞することを「紅葉狩り」と呼び、和歌や物語にも数多く詠まれました。この言い方は現在にも受け継がれ、「いちご狩り」や「きのこ狩り」といった表現にも使われています。

つまり「紅葉狩り」は自然の彩りを探し求めて楽しむ行為のこと。千葉の泉自然公園の広大な森を歩いたり、清水公園のもみじ谷で紅葉のトンネルをくぐったりする体験は、まさに「紅葉狩り」という言葉の意味を体現しているといえるでしょう。

暑い夏が過ぎ、外で過ごしやすくなる秋はレジャーにぴったりの季節です。都会で遊ぶのも素敵ですが、たまには自然の中で思いきり深呼吸をしてみてはいかがでしょうか。

自然豊かな千葉には、秋に行きたい紅葉スポットがたくさんあります。赤や黄、橙にづいた木々は、心を癒やし、旅の思い出をより鮮やかに彩ってくれるはず。ぜひ千葉の紅葉スポットで、素敵な秋の思い出をたくさん作ってくださいね!