京葉銀行
2022
4/27

中古車をローンで購入したい!
賢いローンの組み方や
ポイントを解説

ローン
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ホーム中古車をローンで購入したい!賢いローンの組み方やポイントを解説

中古車を購入する際に、現金一括で支払うのが難しいという方は少なくないでしょう。そういう方はローンを組むことになります。これから中古車を購入しようとしている方の中には、中古車購入時のローンについて、よく理解していない方もいるのではないでしょうか。今回は、中古車をローンで購入する際の、賢い活用方法やポイントなどを紹介します。

新車では買えないようなクラスの車も、中古車であれば、なんとか手が出るというケースはよくあります。しかも、ローンが活用できれば、より気軽に購入できるでしょう。自動車ローンといえば、新車購入時に組むイメージがありますが、中古車を購入する際でも組むことが可能です。銀行や信用金庫が提供している自動車ローンの中には、自動車に限らずオートバイや船舶の購入、車検費用や修理代にまで、幅広く利用できるものもあります。

自動車ローンにはさまざまな種類があります。具体的に挙げられるのが、信販会社系が提供しているディーラーローンや銀行系のマイカーローン、また、中古車を販売している会社独自のローンなどです。ここでは、それぞれの特徴をくわしく紹介します。

ディーラーローン

車を購入する際に、車を販売している各ディーラーが提供している自動車ローンをディーラーローンといいます。基本的に信販会社やクレジット会社、保険会社などがディーラーと提携して、提供しています。

ディーラーローンは、大きく分けると「フルローン」と「残価設定型ローン」の2種類に分類できます。フルローンは、中古車の購入費用を全額ローンで賄う支払い方法です。一方の残価設定型ローンは残クレとも呼ばれます。残クレ(残価設定型ローン)とは、ディーラーがローン最終返済時の下取り価格を決めて、車両価格から下取り価格を据え置いた額を分割返済していくローンです。月々の返済がフルローンよりも抑えられる点が魅力といえます。

ディーラーローンは、中古車を購入するタイミングで手続きできる点や、審査に通りやすい点などがメリットです。一方で、他のローンと比べると、金利が高い傾向にある点はデメリットといえるでしょう。

また、ディーラーローンを組むと、車の所有権はディーラーに移ります。そのため、車を手放したくなった場合でも、勝手に売却することはできません。加えて、ローンの返済途中で事故を起こし、車が全壊してしまった場合には、ローン残額を一括で返済しなければならないケースもあります。

自社ローン

中古車販売会社の中には、金融機関や信販会社を介さず、独自の自動車ローンを用意している会社もあります。いわゆる自社ローンと呼ばれるローンです。ディーラーローンのように、中古車購入と同時に手続きをすることが可能です。また、ディーラーローンより審査に通りやすい点も、特徴の1つとして挙げられます、主婦や学生、高齢者でも保証人を用意すれば利用できる可能性が高いでしょう。登録諸費用も合わせて借入可能といった、柔軟な対応をしてくれるのも魅力といえます。

自社ローンの場合、金融機関を介さないため金利は発生しません。ただし、保証料といった名目で支払い額に上乗せされるのが一般的です。場合によっては、金利より高くなることもあります。また、中古車販売会社のすべてが自社ローンを用意しているわけではありません。中古車購入時には、事前に確認するようにしましょう。

マイカーローン(銀行系)

銀行や信用金庫などの金融機関が提供する自動車ローンを、マイカーローンといいます。ディーラーローンに比べると、金利が安いというメリットがあります。また、銀行系のマイカーローンは、自動車を担保にしないケースが多く、中古車を購入した場合の所有権は購入者本人となるのが特徴です。ただし、契約内容によって異なるため、事前に確認するようにしましょう。

ディーラーや中古車販売店でローンを組むより、一見手間がかかるように感じる銀行系マイカーローンですが、Webで申し込みを完結できる銀行も増えており、比較的簡単に申し込みできます。また、車種が決まっていなくてもWeb上で仮審査ができるため、おおよその見当をつけやすいでしょう。こうした理由から、銀行のマイカーローンを選ぶ方が増えてきています。

各自動車ローンの金利について

自動車ローンを組む上で気になるのが金利です。トータルの支払い額に関わってくるため、ローンを組む前に確認しておきましょう。下の表は、中古車購入における各自動車ローンの金利相場をまとめたものです。

各自動車ローンの金利相場

自動車ローン 金利相場
ディーラーローン 4~8%
自社ローン 金利は0%
(ただし、金利の代わりに車両価格の10%程度が上乗せされる)
マイカーローン 1~4%

上記の金利相場でもわかるように、銀行系のマイカーローンの金利は、ディーラーローンと比較すると、かなり低く設定されています。中古車販売店の自社ローンは金利は発生しませんが、その代わりに、車両価格の10%ほどが上乗せされるケースがほとんどです。

自動車ローンを活用して中古車を購入する際の流れは、基本的に新車を購入するときの手続きと同じです。ただし、中古車をローンで購入するにあたって、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ローンを組む前に確認しておきましょう。

金利と保証料を確認する

新車では金額的に手が出なかった車でも、リーズナブルに手に入れられるのが中古車購入の大きなメリットです。一方で、ローンを組む場合、車体費用に加えて利息が発生します。また、ローン会社の中には保証料を取る会社もあります。結果的に支払い総額が高くなってしまうことも十分に考えられるでしょう。

新車より安く買えることが魅力の中古車は、納得のいく価格で購入したいところです。そのためには、金利や保証料は事前にしっかりと確認しておきましょう。また、各自動車ローンや提供する金融機関によって金利や保証料が異なるため、複数の会社のローンを比較して決めることをおすすめします。

維持費を加味して返済額を決定する

車に乗るためには、ガソリン代や車検、保険の費用など、さまざまな維持費がかかります。特に、中古車の場合、購入してすぐに不具合が発生する可能性も考えられるでしょう。月々の返済額に加えて、車体を維持するための費用を考慮しておくことも大切です。無理のない支払いをするためにも、どの程度の維持費が必要なのかを計算しておきましょう。

返済期間を伸ばし過ぎない

ローンは返済期間が長くなればなるほど、月々の返済額が少なく済みます。一方で、トータル金額は期間が長くなるにつれて、高くなる点には注意が必要です。また、新車と違い中古車は、すでに誰かに利用されています。かなりの距離を走っている車もあるでしょう。そのため、ある一定の期間乗った後は、再度買い替えることが多いです。

ローンの返済期間を伸ばしてしまうと、完済しない状態で車の買い替えをすることになるかもしれません。加えて、車の名義が自分ではなく、ディーラーや信販会社になっている場合は、廃車手続きと合わせて残債の一括返済を求められるケースもあります。

中古車をローンで買う場合は、買い替えるタイミングが早くなる可能性を考慮して、返済期間を短めに設定したほうがよいでしょう。無理のない範囲で計画的にローンを組むことが大切です。

中古車を購入する際に利用できるローンの種類はさまざまあります。どれを選んだらよいか迷う方も多いでしょう。ディーラーローンや自社ローンは、返済額が銀行のマイカーローンに比べて高くなる傾向にある一方で、審査に通りやすいという特徴があります。銀行のマイカーローンに申し込みしたが審査に通らなかったという方は、ディーラーローンや自社ローンを検討してみるのもよいでしょう。

ただし、トータルの返済額はマイカーローンより高くなる点は覚えておきましょう。無理なく返済するためには、事前に綿密な返済プランを立てておくことが大事です。

返済金額をできる限り抑えたいと考える方には、マイカーローンがおすすめです。金利が低い分、他の自動車ローンと比べると審査が厳しい面もありますが、支払い金額は少なくて済みます。また、中古車を購入した段階から自分名義にしたいという方も、マイカーローンを選ぶほうがよいでしょう。

自動車ローンを選ぶ際には、できるだけ支払い額を押さえられるものを選びたいところです。特に、金融機関や信販会社が提供している自動車ローンは、業者によって金利や内容が異なります。自動車ローンを選ぶコツを踏まえた上で、各社のローンを比較検討するようにしましょう。ここでは、自動車ローンの選び方のコツを紹介します。

金利で選ぶ

自動車ローンを活用して中古車を安く買うためには、金利が低いタイプを選ぶことが大切です。金利はローンを提供している金融機関や契約内容、契約する時期、金利の種類などによって異なります。

自動車ローンの金利は「固定金利」と「変動金利」の2種類に分かれます。固定金利を選んだ場合、返済期間中の金利が変動しません。景気に左右されることがなく、安定している点がメリットです。一方で、低金利の状態の際には、変動金利より利率が高くなる可能性がある点はデメリットといえます。

対して、変動金利は市場金利に合わせて、利率が変わる金利のことを指します。時期によって固定金利よりも利率が下がる可能性がある一方で、固定金利よりも利率が上がる可能性もあるでしょう。

そのほか、自動車ローンを組む銀行で別の目的別ローンを組んでいたり、給与振込口座を持っていたりなど、銀行が定める所定の条件を満たした場合には、金利が優遇されるケースもあります。事前に各社の金利を比べておくとよいでしょう。

保証料の有無で選ぶ

自動車ローンの中には、保証料の支払いが必要なタイプのものもあります。保証料とは、保証会社に支払う費用のことです。一般的に、保証料の額は借入額の1%程度となっています。200万円の借入した際の保証料は、2万円程度です。

通常、保証料は借入時に現金で支払いますが、金融機関によっては、借入金額に組み込んでいるケースもあります。申し込みの段階で確認することをおすすめします。

また、保証料を金融機関が負担するケースもあります。金利だけではなく、保証料の有無も支払い金額に関わってくることです。細かい部分ですが確認しておきましょう。

繰り上げ返済ができる

ローンの返済金額を前倒しして払うことを繰り上げ返済といいます。ローンは、返済期間が長引くほど利息の支払いが多くなるのが特徴です。お金に余裕のあるタイミングで、繰り上げ返済をすることで、支払い総額を減らすことができます。

繰り上げ返済は、大きく分けると「一部繰り上げ返済」と「全額一括返済」の2種類に分けられます。支払い総額を減らす意味では、全額一括返済のほうが効果的です。ただ、まとまった金額を用意する必要があります。

すべての自動車ローンで繰り上げ返済ができるとは限らないものの、銀行系のカーローンであれば、ほとんどの金融機関で可能でしょう。ただし、繰り上げ返済ができる期間や回数に制限が設けられているケースもあります。また、繰り上げ返済をする際、手数料がかかるケースがある点にも注意が必要です。

手続きの利便性

自動車ローンを利用するためには、さまざまな書類の提出を求められます。具体的には、銀行の預金口座や身分証、収入証明書のほか、中古車の見積り書などが必要となるでしょう。面倒に感じる手続きですが、最近はスマホやインターネットの普及により、Web完結型の自動車ローンが増えてきています。窓口に出向くことなく、必要書類もWebサイトやアプリを使ってアップロードするだけです。

各金融機関のサイトに申し込み方法が記載されています。細かな手続きが苦手な方は、利便性のよい金融機関を選ぶとよいでしょう。

せっかくリーズナブルな中古車を選んでも、金利の高い自動車ローンを組んでしまうと、結果的にトータル支払い額が高くなってしまいます。車体の料金はもちろん、金利も押さえることで、賢く中古車を買うことができるでしょう。

快適なカーライフを送るためには、しっかりと比較検討しながら自分に合った自動車ローンを選ぶことが大切です。京葉銀行では、マイカーローンの返済シミュレーションが可能となっています。無理のない返済をするためには、事前にシミュレーションしておくことが大切です。ぜひ京葉銀行のマイカーローンをご検討ください。

記事提供:全研本社株式会社