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Posted on February, 2021

ぜひ知って役立てよう!保険を見直す際のテクニックとは?

家計の見直しの際に候補の一つとなるのが「保険」です。ただ日常生活の中で保険金を受け取るようなことが起こることは少ないため、見直しを後回しにしてしまう人が少なくありません。とはいえ保険を見直すことで得られるメリットはたくさんあります。そのタイミングを逃さないためにも保険の見直しについて一度真剣に考えてみましょう。

保険を見直すタイミングとは?

人生の中で保険を見直すタイミングとして多いのは、結婚や出産、住宅を購入したタイミングなどではないでしょうか。また加入している保険の内容によっても見直すタイミングは異なります。更新型といわれる10年など設定された期間ごとに保険料が増えていくタイプの保険の場合は、更新時期が近づいた時期に見直すケースが多い傾向です。

例えば結婚前の独身の状態であれば、死亡保障よりも医療保険やがん保険など「生きている間の保険」に加入している人が多いかもしれません。しかし結婚すると家族が増えるため、自分に万が一のことがあった場合に備えて、残された家族が安心して生活していけるような保障内容を考える必要があります。死亡保障だけでなく出産など家族が増えると、収入保障や学資保険を検討することも必要です。

また住宅を購入するタイミングも保険の見直しにおけるベストなタイミングといえます。なぜなら住宅を購入する際には、多くの人が住宅ローンの利用を検討する必要があるからです。住宅ローンの申し込みの際には、団体信用生命保険の加入を義務付けている金融機関がほとんどです。金融機関が販売する住宅ローンに付帯する団体信用生命保険の内容は、非常に充実しています。

住宅ローンの金利に保険料を上乗せすることで、より保障の充実した団体信用生命保険に加入することが可能です。その際、現在加入している生命保険の保障内容と重複する部分を見直すこともできるでしょう。その他にも保険を見直すタイミングには、以下のようなタイミングもあります。

  • 転職
  • 独立および起業
  • 離婚
  • 子どもの独立後
  • 退職時

保険を見直すことで得られるメリット

保険を見直すことで得られるメリットは何といっても保障内容をより充実したものに変更できることです。特に医療保険などは医療技術の進歩により保障内容も充実し実態に即したものに変わってきています。例えば昔であれば入院が長期にわたるケースが多かったことから医療保険の入院については120日や180日、さらには360日間保障するというものが主流でした。

しかし近年は医療費適正化計画を受けて「入院期間をできるだけ短くし以後は通院で治療を行う」という方向に変わってきています。そうなると長期の入院を保障するよりも日帰り入院でも10日分の入院費用を保障してもらえるなど短期の入院の保障を手厚くした内容に切り替えたほうがまとまった給付金を受け取ることができるでしょう。

さらには、通院保障も付帯することで通院の際の費用負担も軽減することができます。10年前に契約した医療保険の内容が現在の医療にそぐわないケースも少なくありません。そのため医療保険については特に見直しの対象として挙げておきたいところです。さらに更新型の保険に加入している人の場合、更新型ではない保険に見直すことで保険料の値上がりを避けて総支払額を抑えることにつながります。

もちろん見直しの際には年齢も上がっていることから保障内容によって保険料が上がるケースもあるでしょう。しかしその際は余計な保障を省いたり払込期間を見直したりすることで毎月の保険料を抑えることが可能です。

知っておきたい!保険を見直す際のテクニック!

保険を賢く見直すためには、「保険にはどんな種類がありそれぞれにどんな特徴があるのか」について知っておくことが重要です。保険の種類や特徴そのものをしっかりと分かっていないと「本当に必要な保障は何か」「これから自分が求めている保障はどのような保険だったらカバーできるのか」などを判断することはできません。

ここでは、保険には種類や特徴について確認していきましょう。自分に合った見直し方法やこれまで支払った保険料をできるだけ無駄にしない方法があるのかも解説します。

死亡に備える保険の特徴と見直しテクニック

生命保険といってイメージするのが死亡した際に保険金が支払われるといった「終身保険」ではないでしょうか。死亡の際に備える保険としては、ほかにも「定期保険」というものがあります。終身保険は「貯蓄性が高く保険期間も一生涯」という点が特徴です。一方定期保険の保険料は掛け捨てで「保険期間を一定年数」「子どもが独立するまで」など期間を定めることができます。

20年ほど前の終身保険では保険金(保障額)を1,000万円程度に設定しているものが多く見られました。しかし2020年現在では300万円前後に設定しているケースが多く、その分定期保険での保障額を高めに設定する傾向にあります。なぜなら定期保険は、掛け捨てとなる分保険料が安く設定されているため、後者のほうが保険料の無駄を少なくすることができるからです。

さらに定期保険の一つとして収入保障保険という保険商品もあります。通常の定期保険では、保険期間中の保障額が変わりません。しかし収入保障保険では年数が経過するとともに保障額が提言していきます。そのため通常の定期保険よりも保険料を抑えることができるのが特徴です。また収入保障保険の場合、保険金を一括で受け取る方法と年金形式で受け取る方法を選ぶことができる商品もあります。

そのためより生活スタイルに合った柔軟な使い方ができる点がメリットです。

病気に備える保険と見直しテクニック

医療保険やがん保険などが該当します。保険期間は一生涯続くものの死亡の際に保険金が支払われるのではなく、入院や手術の際に給付金が支払われることが特徴です。例えば1日の入院でも数日分の入院給付金が出たり通院の際にも通院給付金が支払われたりするものがあります。また年々増加している精神疾患に対する保障を設けた商品が出てきているのも特徴です。

がん保険は、がんと診断された時点でまとまった診断給付金が支払われたり、抗がん剤治療や放射線治療を行った際に給付金が支払われたりするものもあります。がん保険の診断給付金については、上皮内がんといった初期がんについては支払われない商品も少なくありません。そのため「対象となるがんに上皮内がんが入っているか」「診断給付金が支払われる回数」などを確認しておきましょう。

診断給付金については、1回の支払いではなく複数回支払われるものを選ぶことがポイントです。

これから考えておきたい介護に備える保険

介護保険や認知症保険とは、一定の要介護状態になった際や認知症と診断された際に保険金が支払われるものです。超少子高齢化時代を迎える中、介護の問題については大きな課題となりつつあります。公的な介護保障だけでは補えない部分もあることから、子育てが落ち着いた50代前半を目途に死亡保障を減額し、民間の介護保険もしくは認知症保険への加入検討してみてもいいでしょう。

払い済み制度の活用

保険の見直しによって貯蓄性のある保険を解約する際には、解約返戻金の額について確認することを忘れてはいけません。解約返戻金が「これまで支払った保険料と比べてあまりにも少なく損」と思う場合は「払い済み」の制度を利用することを考えましょう。払い済み制度とは、これまで支払った保険料を基に、新たに保障額を設定し以後保険料を払うことなくその保険を続けていくことです。

今後、保険料の支払いの心配もなく保障が続くため、ぜひ知っておいてもらいたい方法です。

ここに注意!保険を見直す際の注意点!

保険の見直しにおいて一番注意したいのは、空白期間を作らないということです。「健康上自分は問題ない」と思っていても、告知の結果次第では新しい保険に加入できない可能性もあります。そのため見直し前の古い契約を解約する際には、必ず新しい保険が成立してから行うようにしてください。特にがん保険には90日間の待機期間があります。

契約が成立していても待機期間中の90日以内に見つかったがんに対しては給付金の支払いが対象外です。そのためがん保険の見直しの際には「待機期間の間は必ず以前の契約と新しい契約を並行させておく」ということを覚えておきましょう。保険の見直しについてはタイミングを逃すことなく、保障の内容が常に自分に最適な状態であることを心がけるようにしましょう。

保険の見直しがすべて保険料の削減につながるわけではありません。もし増加したとしても、見直し後の保障内容の充実具合によっては妥当な場合もあります。保険料だけを見るのではなく自分に本当に必要な保障内容であるかを重視し最終的に判断することが大切です。

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