2013/03/06
千葉産業復興機構による債権買取案件(第3号案件)の決定について
株式会社京葉銀行(頭取 小島 信夫)は、平成25年3月4日(月)、東日本大震災に係わる二重債務問題など、被災した千葉県内事業者の早期再生を支援するために設立された千葉産業復興機構(注)において、当行の取引先に対する債権の買取(千葉産業復興機構第3号案件)承認通知書を受けましたのでお知らせいたします。
今後、当行と千葉産業復興機構との間で債権譲渡契約が締結され、被災前から負っていた取引先債権の買取が行われます。千葉産業復興機構は、買い取った債権の元利金の返済を一定期間据え置きすることによって事業者の財務内容の改善を図り、金融機関からの新たな資金調達の支援を行います。当行では、従来より中小企業や個人事業主のお客さまの事業再建のため、専門部署を立ち上げサポート体制を整えておりますが、今後とも資金面をはじめとする金融上のサポートを行う予定です。
震災から2年が経過しようとしておりますが、改めて被災された皆さまへは心よりお見舞い申し上げます。京葉銀行では、今後とも被災された皆さまの支援を積極的に取り組んでまいります。
(注)東日本大震災により甚大な被害を受けた千葉県内の事業者に対する債権の買取等の支援を目的として、独立行政法人中小企業基盤整備機構・千葉県・地域金融機関等が出資して平成24年3月に設立。
当行は、地域金融機関として千葉産業復興機構への出資を行うとともに、東日本大震災により被害を受けた事業者の総合相談窓口である千葉県産業復興相談センターへの人材の派遣も実施しております。
【決定した案件の概要】
支援先:千葉県内に本社のある漁業及び水産加工業者
支援理由:東北にある同社加工場と冷凍庫が津波により被災
支援内容:加工場と冷凍庫の再建設にあたり必要な資金調達の一環として債権買取を実施
【参考】*千葉県ホームページより抜粋
1.千葉産業復興機構の概要名称 | 千葉産業復興機構投資事業有限責任組合(通称:千葉産業復興機構) | ||
出資約束金額総額 | 2,010百万円 | ||
出資者 | 有限責任組合員 | 独立行政法人中小企業基盤整備機構 | 1,600百万円 |
千葉県(※) | 38百万円 | ||
県内金融機関 | 362百万円 | ||
ファンド運営会社 | 株式会社千葉リバイタル | 10百万円 | |
設立 | 平成24年3月28日 |
※千葉県は公益財団法人千葉県産業振興センターを通じて出資。
2.被災中小企業等の事業再生に向けた支援体制