← その12へ戻る | 目次へ戻る ↑ | その14へ進む →


年金運用心得帳:株式投信を選ぶポイント

その13 ライフプランを考慮して選択しましょう

確定供出型年金は、基本的に最低10年の加入期間が必要とされています。60歳以降なら給付を受けたい年から受給できます。通常の企業の60歳定年を考えますと、加入者のほとんどは50歳未満の人ということになります。この加入者の加入年齢がどうかということも、コース選択にあたっては重要なポイントになります。20歳代から40歳代までの人のライフプラン構築の内容が同じであるはずはないからです。20歳代の人にとっては60歳という年齢は、はるかに遠い将来であり、老後のことなどはまったく視野に入っていないはずです。一方、50歳に接近している人にとっては、60歳という年齢は指呼の間のように思い、老後の生活が気になる段階に入っています。こうした年代の違う加入者が同一のライフプランを持つはずはなく、当然確定拠出型年金の運用コースについても違ったことを考える必要があります。ただ、いずれの場合でも現在の貯蓄内容が安全性に傾斜しすぎていることは否定できず、有利性を指向する中でのコース選択、すなわち株式投信のいずれの分類を選択するかが問題だということができます。
 
20歳代の場合は、30年余掛け金が蓄積されていきます。この長期間ただ安全性だけを考えていたのでは、有利性を考えた場合と大きな開きが生まれます。30年余にのぼる長期間だからこそ、当初は積極的に有利性を追求する冒険心が必要でしょう。5分類の超積極型ではなくとも少なくも4分類の積極型のコースを選択すべきでしょう。30歳代の場合も20年余の年月があることを考えれば、基本的に20歳代と考え方を変える必要はないように思われます。ただ、期間が20歳代よりは短縮されることになります。ある程度安全性も加味する必要が生まれてきます。選択肢としては4分類を軸に考えればよいでしょうが、ケースバイケースで3分類を選択する必要があるでしょう。
 
40歳代前半は住宅ローン、子供の学資など費用の負担が収入と比べて最も重くなる時期です。この時期は通常の貯蓄もままならないことも考えられ、年金までを減らすわけにはいかないと、どうしても安全性を指向しがちになるでしょう。しかし、安全性だけを指向していては弱気過ぎます。3分類のバランス型の選択がベターでしょう。また、将来のことにはなりますが、20歳代、30歳代で積極型コースを選択してきた人も、バランス型にコース変更を考えてもよいと思われます。40歳代後半になりますと、加入期間は10年余りになります。環境次第では90年代のように有利性を追求しても失敗するケースが出てきます。環境次第では有利性追求も考えられますが、あえて冒険する必要はないと思います。3分類のバランス型以下、安全重視の1分類を軸に考えるのが望ましいといえます。例外的に年金以外の金融資産蓄積が十分という場合には、思い切って5分類の超積極型を考えてもよいでしょう。

 

Copyright (C)2001 Infobank Co.,Ltd.  All rights reserved.