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年金運用心得帳:株式投信を選ぶポイント

その11 情報収集と研究に貪欲なことが成功につながります

利殖に当たって最も重要なことは、情報を収集し研究することに貪欲でなければならないことです。これは株式投信を購入する場合にも、また購入した後それが適切な判断であったかを知るためにも言えることです。株式投信に関する情報は意外にも多いのです。株式投信で成果を挙げるためには、まずこれを収集することから始める必要があります。情報には耳で入手する方法もあれば、文書で収集する方法もあります。耳で収集するケースは、販売会社や運用会社の説明会に出席して、話を聞き、分からないことは徹底的に質問して理解を深めることが該当します。前に触れように友人、同僚の意見を耳から得た情報として鵜呑みにしてはいけません。しかし、耳による情報は忘れてしまいがちですし、時間がたつと正確性に欠けてしまう懸念があります。そこで重要になるのが文書で情報を収集することです。これがあればじっくり研究することが可能です。
 
文書情報としては、まず新聞の広告があります。新規募集の広告、運用実績の広告があります。これである程度の概要を知ることができますが、詳しい内容は目論見書を入手することで知ることができます。目論見書は販売会社で入手できます。また、既存の追加型投信については、新聞紙上で多くのデータを入手することができます。日本経済新聞は毎週日曜日に投信データとして、基準価格、1週間前との比較、6か月前、1年前、3年前との比較、リスク・リターン分類、評価会社の同一カテゴリー内の評価、純資産残高と増減、などがまとめて掲載しています。これを一覧するだけでも多くの情報を入手できます。また、日経マネー、マネージャパンなど多くのマネー誌が発行されていますが、これからも情報を入手することができます。
 
購入している株式投信については、年1回の決算時に運用報告書が作成され、それが販売会社を通じて送付されてきます。そこには運用期間中の運用経過、基準価格と株価指数の動き、株式等の組み入れ比率、組み入れ株式の一覧など大量の情報が盛り込まれています。これを1年前のものと比較検討するなど豊かな研究心があれば、基準価格の動きだけでは分からない運用の実体を理解することができ、運用が上手かったか下手だったかまでを知ることができます。運用報告書は購入していなくとも、販売会社には置かれていますし、運用会社に請求すれば送ってくれますから、これによって投資判断の基準にすることも可能です。
 
販売会社・運用会社の説明会での説明や、新聞の広告はあくまでも購入してもらうことを目的にしていますから、この情報が購入する側に立った場合に、すべてが投資判断のプラスになる情報とは限りません。販売側に都合の良いことが羅列され、都合の悪いことは表に出さない危険性もあります。その点で、日本経済新聞のデータや目論見書、運用報告書のデータは事実ですから、これをじっくり研究して投資判断を下すことが成功の道につながるはずです。この情報収集と研究を怠ることは成功の道を閉ざすものだと考えるべきでしょう。

 

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