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年金運用心得帳:株式投信を選ぶポイント

その7 運用タイプのチェックも大切です

株式を中心に運用するといっても、運用手法も様々です。しかも運用手法が成果に影響することが少なくないだけに、これについても知っておくことは重要です。株式の運用スタイルには大きく分けてもアクティブ型、パッシブ型、クオンツ型の三つの手法があり、これがまったく性質の違うものですから、どの手法で運用するのかを無視することはできません。株式市場の状況によって、それぞれの手法が生きてくるケースと、そうでないケースがでてくるためです。アクティブ型というのは、能動的・積極的ということを意味しますが、対象銘柄の選別や売買が基本的にファンドマネージャーの判断に依存するタイプです。アナリストの情報や市場動向を参考にして、有望銘柄を発掘し、積極的に売買を行って高い収益率を目指します。相場が全体的に右肩上がりで、循環物色が活発な時には有効な手法です。パッシブ型というのは受動的・消極的という意味ですが、冒険を犯さないという運用手法です。目標はあくまでも株価指数並みの成果を目指しますから、上げ相場に弱くとも下げ相場に強いとされています。クオンツ型というのは、ファンドマネージャーの判断によるのではなく、コンピュータ・プログラムに依存して、銘柄選別から売買までを行うものです。この場合、基本となるプログラムが成否の行方を決定します。この3タイプのリスク・リターンの度合いは一概には判断できません。相場の動向によって違ってくるためですが、一般にはアクティブ型はリスク・リターンが高く、パッシブ型は低いとされています。クオンツ型については評価が分かれています。
 
また、投資対象によってグロース型、バリュー型、ラージ・キャップ型、スモール・キャップ型の分類があります。グロース型は成長性を重視して銘柄を選ぶタイプです。成長性重視ですから株価尺度からみて少々割高でも組み入れます。このため、リスク・リターンの程度は高くなります。バリュー型は割安性に注目して銘柄を選びます。割安ですから値下がりのリスクは相対的に小さいのですが、割安に放置されているのは値上がりの積極的材料も少ないということを意味します。したがって、安全度を重視したタイプで、リスク・リターンの程度は低いとみることができます。ラージ・キャップ型は大型株を対象にしたもので、スモール・キャップ型は小型株を対象にしたものです。大型株と小型株では株価変動にも違いがあります。小型株の方が小型のために株価変動は激しいものがあります。したがって、スモール・キャップ型はリスク・リターンの程度が高く、ラージ・キャップ型の方が低いとみることができます。いずれにしても商品名からはリスク・リターンの程度が判断できにくい面があり、また目論見書でも判断できない場合もありますから、販売会社の説明を良く聞き、また運用会社にも確認したうえで、検討吟味することが望ましいといえます。

 

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