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年金運用心得帳:株式投信を選ぶポイント

その6 目論見書を熟読玩味する必要があります

提示された株式投信のそれぞれについて、リスク・リターンの度合いを自分で判断するためには、その運用内容や運用方法をチェックしなければなりません。運用内容とは主として何で運用するかという運用対象、運用対象商品の組入れ構成をどうするかというアセットアロケーション(資産配分)のことです。運用方法とは株式を組み入れる場合に、その銘柄選択をどのように行うか、売買をどのように行うか、資産配分の変更は何を基準にして行うか、海外資産を組み入れる場合には為替変動にどのように対応するかといったことです。こうした運用内容や運用方法の概要については、それぞれの商品の目論見書に記載されています。これを入手してチェックすることは欠かせません。保険契約をする場合でも、約款を熟読している人は少ないといわれます。しかし、目論見書を熟読することは極めて重要なことです。これを怠ることは後に悔いを残すことになりかねません。目論見書に記載されていれば、そんなこととは知らなかったという抗弁は通用しないのです。重要な資産を運用する商品の内容を十分に吟味もせず、キャッチフレーズだけで商品の性格を知ったつもりになることは大変な間違いです。
 
まず運用内容について考えてみましょう。株式投信ですから、いずれも大なり小なり株式を組み入れているのは当然です。ただ、全部を株式で運用する商品もあれば、株式以外に転換社債や公社債を組み入れたり、コールを含んだ現金を一定比率残している商品もあります。また、株式、転換社債、公社債についても国内だけでなく海外の商品を組み入れるものもあります。また、最近はファンド・オブ・ファンドという株式投信を組み入れ対象とする株式投信も生まれています。株式投信の商品設計を行う運用会社が工夫を凝らしているため、その内容は多岐に分かれています。この運用対象をベースに大別すると、国内株式型(国内株式中心)、國際株式型(海外株式中心)、バランス型(株式・公社債のバランス運用)、転換社債型(転換社債中心)、インデックス型(日経225種、TOPIXなどの株価指数との連動を目指す)、業種別インデックス型(個別業種の銘柄で運用)、派生商品型(先物・オプションなど派生商品で運用)に分類できます。
 
一般論ではありますが、インデックス型・業種別インデックス型は株式組み入れ比率無制限、国内株式型・國際株式型は株式組み入れ比率が70%以上、バランス型は株式組み入れ比率70%未満、転換社債型は株式組み入れ比率30%以下のケースが多いようです。リスク・リターンの度合いを判断する場合、この株式組み入れ比率が重要なチェックポイントになります。株式組み入れ比率が高いほどリスク・リターンの度合いが高くなるのは当然のことです。一応の目安として組み入れ比率100%まで無制限のものがリスク・リターンでは5分類に、70%以上が4分類、70%未満〜50%以上が3分類、50%未満〜30%以上が2分類、30%未満が1分類と考えればよいでしょう。この組み入れ上限は目論見書で知ることができます。なお、派生商品型は最もリスク度が高い5分類の商品になっています。

 

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