■為替レートの基本的な変動要因
 
 為替レートは、基本的に、一般の商品価格と同様に需要(買い手)と供給(売り手)の関係によって決まります。わが国における米ドルの需要(円をドルに替える)と供給(ドルを円に替える)を例にとると、需要が増えるのは、外国から原材料や製品を輸入する場合(ドルで支払う)や、米ドル建ての債券や株式を購入するときなどで、供給が増えるのは、アメリカに製品を輸出する場合(販売代金を円に替える)や、保有していた米ドル建ての債券や株式を売却する(売却代金を円に替える)ときなどです。

 このような為替の需給に影響を及ぼす要因には、ほかにも自国と相手国との経済成長率や物価上昇率の差、金利差、国際収支の動向、市場の心理、国際政治・軍事情勢の変化などさまざまなものがあり、それらが複雑に絡み合って為替相場を形成しています。なお、経済成長率、失業率、物価等、経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が比較的良好な国の通貨は一般に強くなります。