■外国為替と株価

 為替の変動は、企業業績に大きな影響を及ぼします。例えば、為替が円高になると、日本は輸出依存度が高い企業が多いため、円高は企業業績に相対的にマイナスであり、円高によって株価は値下がりするという見方が成り立ちます。

 しかし、国内景気が良好であれば円高になっても企業業績全体は悪化しないかもしれません。経済情勢によっては、円高を上回る企業業績をあげることができ、なおかつ輸入物価等の下落により、消費が活発になれば、株価が上昇することも考えられます。また、昨今では、海外に生産・販売拠点を持つことなどにより、企業業績における為替の影響が限定的である企業も増えています。

 下のグラフは、1986年3月末から1987年3月末までと、1994年3月末から1996年3月末までの日経平均株価とドル・円レートの推移です。右のグラフを見ると、為替が円高になると株価が下落し、為替が円安になると株価が上昇しています。左のグラフでは、為替が円高になるにつれ株価が上昇した時期もあったことがわかります。

 このように、その時々によって為替が及ぼす株価への影響は異なるのです。