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入浴の仕方によって、健康管理からリラクゼーションまで多くの効果を得られるのがお風呂の魅力。心身を解放できる場として、ヘルスケア・メンタルケアの観点から見ると、非常に貴重な空間だといえます。ここでご紹介するのは、病中やストレス過多、自律神経の失調に効く入浴法ばかり。知っておくと社会生活を送るうえで、非常に役立ちます。
本格的な症状悪化を防ぐ予防的な措置ともなり得ますので、是非、覚えておきましょう。 |
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37〜38℃(冬場はもう少し高い温度でも可)のぬるめのお湯に、みぞおちから下だけつかるのが半身浴の基本。最初は「少し寒いかな」と感じますが、下半身で温められた血液が上半身を巡ってくるため、徐々にじっとりと身体全体が汗ばんできます。実際にやってみると、全身浴の温まり方とは明らかに違う、身体が芯から温まっている感覚が分かるはずです。
また、心臓に負担をかけないのも魅力。
実は通常の全身浴は長時間行うと、水圧作用が強すぎて身体によくありません。それもそのはず、一般的な浴槽内で身体全体が受ける水圧は、1トンにもなります。短時間の全身浴は適度なマッサージ効果があり、疲労回復にも役立ちますが、一定時間を超えると身体に大きな負担をかけてしまうのです。
胃酸の分泌が少ないために起こる慢性胃炎(胃弱)や免疫の過剰反応が原因といわれる花粉症とそのイライラにも一定の効き目があるといわれており、新陳代謝の促進や高いリラックス効果など、半身浴のもたらす影響は図りしれません。
健康だけにとどまらず、ストレス解消にまで効果のある入浴法といえます。
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脱衣所の室温にも気を配る |
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入浴後、脱衣所との温度差には注意してください。湯冷めや立ち眩みを起こすことがあります。 |
入浴後は、必ず水分補給を |
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入浴で失われる水分は、かなりの量になります。特に、身体が温まっている状態では血液の温度が上昇し、粘性も増しています。粘性が高い血液は血管に詰まりやすく、急な発作や卒中の原因となりますので、早めに水分補給をするようにしましょう。 |
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少し調子が悪かったり、足の冷え、むくみが気になる人は、足浴がお勧め。
上半身は厚着して、洗面器にくるぶしあたりまでお湯を張り、両足を浸しましょう。お湯の温度は少し熱めで42℃ぐらい。慣れてきたら、徐々にシャワーなどで湯をついで温度を上げていきます。温かみが身体に広がり発汗が激しくなってきたら、タオルで足をふき、冷めないうちに布団に入りましょう。 |
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湯上がりには足に水をかける |
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湯上がりに温度の低い水(15〜30度くらい)を足に数回かけてください。「温」から「冷」への温度差の刺激で、冷え症の多くの原因である自律神経のアンバランスを改善します。 |
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季節の変わり目などに起こりやすい突然の偏頭痛には、手浴が効果的。
湯の温度は顔色によって判断する必要があり、顔が青いときは40℃ほどのお湯、一方、顔が赤いときには18〜20℃くらいの水で冷やすと効き目があります。 |
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お湯と水に交互に浸す |
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自律神経のバランスが崩れている場合が多く、指先に急な温度差を与えてやることで自律神経を刺激するのが有効です。 |
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