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本店ショーウィンドーギャラリー平成29年

2017年10月~12月

秋を感じる

篠笛  千葉県  起源:昭和時代
蘭照氏の篠笛は千葉県の伝統工芸品に指定されています。神祇工芸品に指定されている上総獅子頭も制作する蘭照氏は、地元の祭りの音に惹かれ、独学で篠笛制作を始め、西洋の音楽にも対応できる笛を考案しました。細い篠竹、尺八に使われる節のある真竹、煤(すす)竹とそれぞれに違った音色を生み出し、しっかりした音色を奏でます。

高山茶筌  奈良県  起源:室町時代
高山茶筌は、室町時代が始まりとされています。時の天皇から茶筌に「高穂」と云う銘を賜り、「鷹山」の地名を「高山」と改めたのが奈良県生駒市高山です。現在全国唯一の茶筌の里として発展し、国産茶筌の大半を生産しています。切り出された竹を乾燥させるための竹干し風景は有名です。

出雲石灯ろう  島根県  起源:奈良時代
出雲石灯ろうは、宍道湖に面した宍道町来待で産出される来待石(きまちいし)で作られます。江戸時代の城にも来待石が使われ、地場産業として発展したことで、一般の人々が採ることが許されない御止石(おとめいし)として藩外に持ち出しが禁じられました。火山灰が混ざった凝灰質砂岩の来待石は苔が付きやすいことから、全国の庭園で愛用されています。

薩摩焼   鹿児島県   起源:安土桃山時代
薩摩焼は、豊臣秀吉が命じた朝鮮出兵に薩摩藩主が出陣した際、陶工を連れてきたことが始まりとされています。薩摩焼には、乳白色の繊細で優美な白薩摩焼と、漆黒の光沢を持ち素朴で剛健さを感じる黒薩摩焼があります。桜島がある鹿児島の土は、鉄分が多く、焼くと黒く硬くなり、丈夫できめ細かい黒肌は、どんな料理にも映えます。 

肥後象がん  熊本県  起源:江戸時代
肥後象がんは、熊本で作られる伝統工芸品です。江戸時代に刀のつばや銃身に装飾された金工細エは、細川家の庇護のもと、武家文化の中で発展しました。明治維新の廃刀令で刀剣金具の装飾は衰退しましたが、その後、帯留め、ネクタイピンなどの装飾品として盛り返しました。現在では熊本のキャラクターくまもんの象がん細工も人気があります。

2017年7月~9月

夏を感じる

琉球ガラス  沖縄県  起源:明治時代
明治時代から始まった琉球ガラスは、戦後、駐留米軍人が持ち込んだ廃瓶を原料として、青や緑、茶色のガラス製品が作られるようになりました。1975年に開催された国際海洋博覧会以降、観光客が増加し、素朴な味わいの琉球ガラスは人気となったのです。

阿波和紙   徳島県  起源:奈良時代
徳島県の阿波和紙は約1300年という長い歴史があります。阿波は紙の原料となる楮(こうぞ)、ミツマタ、雁皮(がんぴ)といった植物の栽培が盛んで、藍染めの原料となる「すくもづくり」の本場としても栄えました。そのため藍を使った藍染和紙が全国に阿波の名を広めたのです。

打上げ花火  千葉県  起源:江戸時代
江戸時代に始まったといわれる打ち上げ花火ですが、その主なものには、上がってから四方八方に火薬が飛ぶ「割物(わりもの)」といわれる花火があります。割物のひとつで、文字などを描く「形もの花火」は、花火に色がなかった江戸時代に形でバリエーションを持たせようと、福山花火の初代が考案したものです。

沼田桐下駄  群馬県  起源:明治時代
沼田桐下駄は、下駄製作50年、群馬県ふるさと工芸士丸山勝美氏が作る伝統工芸品です。古くから木材の集積地で市場街として発達した沼田市は、赤城山や武尊山などの山々に囲まれた緑豊かな地です。寒暖の差がある、奥利根の厳しい自然が、硬く木目の間隔が詰まった良質な桐を育てます。

おろし金  埼玉県  起源: 不明
銅製のおろし金は、歴史も古く、江戸時代の書物にも多く登場します。江戸の庶民の食文化が道具や職人を育てました。銅版を叩いて締めたものに、たがねと呼ばれるノミに近い工具と金づちを使い作られるおろし金は、現代でも道具にこだわるプロの料理人から支持され、目立て直しをすることで、一生ものといえるほど長く使うことができます。

2017年4月~6月

春を感じる

~ものづくり×伝わる場所~

芝原人形× 千葉県
起源:明治時代
場所:千葉県長南町
<ものと場所の繋がり>
千葉県長南町の芝原人形は明治時代から伝承される郷土人形です。江戸時代から伝わる土人形の系統で、京都の伏見人形から浅草の今戸人形、そして芝原人形へと技術は伝承されてきました。素焼きされた石っころ雛ともいわれる芝原人形は、振るとカラカラと音がして、素朴ながら味わい深く、長生郡のひなまつりにも飾られました。縁起物や、玩具として、飾られた空間を愛くるしい姿で気持ちをほのぼのとあたたかくしてくれます。

南木曽ろくろ細工×長野県
起源:江戸時代
場所:長野県木曽郡南木曽町
<ものと場所の繋がり>
南木曽ろくろ細工は、長野県木曽郡南木曽町周辺で作られる木目の美しい木工品です。木曽川と山に囲まれた豊かな森林で育ったトチ、ケヤキ、セン、カツラなどの名木(めいぼく)から、木地師(きじし)と呼ばれる職人によって選木され作られます。江戸時代、木地師たちが集まったことで、南木曽は「木地師の里」と呼ばれるようになりました。木地師たちのろくろを使った高い技術が引き出す木目の美しさは、豊かな自然と季節が感じられます。

九谷焼×石川県
起源:江戸時代
場所:石川県加賀市
<ものと場所の繋がり>
九谷焼は、江戸時代に石川県加賀市の九谷で焼かれたことから、九谷焼と名がつけられた色絵の陶磁器です。「上絵付けを離れて九谷はない」といわれるほどの色彩の豊かさが特徴で、緑、黄、赤、紫、紺青の五彩の上絵具で絵付けされます。本職の絵師が絵付けしたことで、目を見張るほどの細かな模様や金の装飾といった豪華絢爛な焼物が生み出されました。九谷焼は豊かな色と技術で、京都に並ぶ伝統工芸王国石川県の工芸品のひとつとなっています。

土佐和紙×高知県
起源:不明
場所:高知県土佐市
<ものと場所の繋がり>
土佐和紙の起源は定かではないものの、平安時代の文献に登場する歴史のある和紙です。良質な和紙には、良質な水と楮*(こうぞ)が欠かせません。土佐の楮は他に比べ繊維も太く長いことから、丈夫な紙に仕上がります。 仁淀川の豊かな水と、周辺で育てられた質の良い楮が、土佐和紙の歴史を作ってきました。薄くて強い土佐和紙は、現在、文化財修復用紙として海外からも高い評価を受けています。
*楮…和紙の原料の植物

栃尾てまり×新潟県
起源:昭和58年
場所:新潟県長岡市
<ものと場所の繋がり>
新潟県長岡市の山沿いでは、昔から養蚕や機織りが盛んでした。女性たちが子供や孫のために、クズ繭(まゆ)の糸や紬(つむぎ)の残り糸を使い、手かがりてまりを作りました。手かがりてまりには、昔からある遊び玉といわれるものと、栃尾てまりのように、節句などに子供の健やかな成長を祈って飾る飾り玉があります。色とりどりの絹糸(きぬいと)でひと針ひと針多彩な模様に、思いと願いを込めて作られています。

平成29年1月~3月

あたたかな冬

南部鉄器×岩手県
起源:江戸時代
場所:岩手県盛岡市
<ものと場所の繋がり>
盛岡では、鉄器の原材料である良質な砂鉄などが産出されることから、南部鉄器づくりが盛んになりました。江戸時代には鉄瓶といえば南部鉄器といわれるほど有名になり、盛岡は鋳物(いもの)の町として発展してきたのです。

伊賀焼×三重県
起源:奈良時代
場所:三重県伊賀市
<ものと場所の繋がり>
伊賀焼の土鍋が耐火性に優れているのは、土の特性です。伊賀市には昔、琵琶湖の祖とされる大山田湖がありました。湖底の土が有機物を多く含むため、焼きあげると細かな穴ができ、高温でも割れにくくなるのです。

本納絵馬×千葉県
起源:江戸時代
場所:千葉県茂原市
<ものと場所の繋がり>
本納絵馬は、江戸時代に初代矢部久右衛門(やべきゅうえもん)が茂原市本納で創業し、現在に伝わっています。古事記にも登場する弟橘姫(おとたちばなひめ)(日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃)の御陵もある本納、橘樹神社(たちばなじんじゃ)に二代目翠堂(すいどう)氏の大絵馬が奉納されています。

菰樽(こもだる)×兵庫県
起源:江戸時代
場所:兵庫県尼崎市
<ものと場所の繋がり>
現代では、鏡開きに欠かせない菰樽(こもだる)ですが、尼崎市では昔から農家の冬の仕事として菰(こも)縄作りが盛んに行われていました。酒どころの灘や伏見に近いこともあり、菰樽作りが伝統産業として根付いています。

尾州織×愛知県 
起源:奈良時代
場所:愛知県尾州(尾張)地区
<ものと場所の繋がり>
尾州織は、昔の尾張国である一宮市を中心とした尾州地区で作られる毛織物です。木曽川の水と肥沃(ひよく)で温暖な尾張平野が、麻や綿の栽培に適した土壌を生み出し、尾州地区は、繊維産業が盛んになりました。

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